ビンさんの『アート・自然・健康』セミナー(講座)

                                     高20 北山 敏

毒物生態学って、何ですか?
 なんか白衣を着た怪し〜い姿を想像してしまうんですけど。
いま「デトックス(解毒)」という言葉が流行していますが、毒って何ですか?
解毒しなければいけないほど、私達のカラダは毒されているのでしょうか?
◆その1◆
「毒物生態学って?」2007/1/10

 では、その怪しいビンさんこと北山敏(高20)がお答えしますね。
今はCG作家(コンピュータグラフィックス制作者)で、元は毒物生態学者・・・どちらも何だか分かり難くて、そうとう怪しそうですよね。日本語では「毒物生態学」ですが「エコトキシコロジー」が正式な言い方です。エコロジー(生態学)とトキシコロジー(毒物学)の造語で、東京のG大学に日本初の「エコ トキシコロジー研究所」ができて、ボクはここに務めていました。環境科学の一分野、ビートたけしさんのお兄さんの北野大さん(当時、国の化学品検査協会室長)と同じ研究分野だったと言えば分かり易いでしょうか? 北野さんも時々研究所にいらっしゃっていました。

 さて、最近よく耳にするデトックス(解毒、げどく)についてです。
まずは、最近の雑誌と新聞記事の抜粋を短く三つ紹介します。
怖〜い話ですが読んでくださいね。

 (1)T大学の医師の著書から
 「この100年余で、およそ100万種類の合成化学物質が
 地球上で製造された。」
 (2)作家の椎名誠さんの話(日本経済新聞より)
 「大手メーカーの化粧品や食品に入っている食品添加物、
  今の平均的な日本人はどんなに注意しても一年で4キロ
  体に入ってきてしまう。」
 (3)厚生労働省発表(新聞記事より)
 「日本人女性は二十代後半から乳がんや子宮がんの発症が
  急増し、三十代のがんになる率は同世代男性の二倍以上。」

ついさらりと読んでしまいますが、ショッキングで恐ろしい話です!
書店の健康コーナーには「毒出し健康法」なる本が山積みになっていたり、都会では「デトックス喫茶」まで出現しているそうです。今、若い女性たちは恐らく本能的に自分や子孫を守る行動をとっているのではないでしょうか。だから、流行るんですね。でもほんとうに恐ろしいのは、元々地球上に存在しない 100万種類もの合成化学物質のうち何が人間にとってほんとうに毒なのか、世界中の誰にも解っていないことです。一つずつの毒物の研究はされていても、毒物どうしの複合汚染の研究は、ほとんどされていないのが現実です。唖然!
毒性化学物質は主に体の脂分の多いところ、脳や乳房や子宮などに貯まりやすいことを考えれば、若い女性の乳がんや子宮がんの発症が急増するのもうなずけます。食品添加物だけとっても、一年で4キロも摂取しているのですから、ちょっと汗をかいたくらいでは細胞の奥に貯まった毒性物質が簡単に解毒されるとは考えられません。

 一つの例をあげますね。
強い毒を持つ蜂に刺されてしまったとします。ショック死でもしない限り時間がたてばやがて解毒されてはれも引いていきますよね。これは人も蜂もいっしょに進化してきたために、人は蜂の毒を解毒する酵素を体に持っているからだと考えられます。
一方で、合成化学物質は元々この地球上に存在しなかったモノですから、人は合成物質を解毒する酵素を持っていないわけです。さらに悪いことに、ある種の合成物質が体に入ってきたとき体が過剰に反応し、結果として活性酸素が多量に生まれて皮膚の細胞を傷つけることがあります。これがアトピー性皮膚炎であり、アレルギーの仕組みです。活性酸素が細胞の奥のDNAを傷つければがんに、血管を傷つければ場所によって脳や心臓の病気になるという訳です。活性酸素は糖尿病の原因のひとつだとも言われているんですよ。
 先進国の中で合成化学物質などの環境基準が最も甘いのが日本のようです。主な理由は、役人や政治家が大手メーカーから献金を受けたり、関連会社に天下り をしているからです。社会の仕組みや政治の体質が、がんをはじめ脳や心臓病からアレルギーまで、昔はあまりなかった病気を増やしていると言えるのではないでしょうか。(ビンさんプンプン!と怒る)
テレビでは毎日のように健康特集を放送していますよね。NHKの健康番組やビートたけしさんやみのもんたさんの番組などなど、ボクも楽しませてもらっています。でも、毒物生態学の専門家の立場から見ると、ほんとうに言いたい事は番組では言えないでいることが手に取るように分かるのです。背後に国や大手メーカーのスポンサーがいるから限界があるのでしょう。
 そんな時代背景の中でも、しがらみがなく勇気をもった何人かの医師や研究者が最近「ほんとうのこと」を人々に伝えようと孤軍奮闘しています。
話題のベストセラー『病気にならない生き方』を書いた胃腸内視鏡の世界的権威の新谷弘実博士や『経皮毒』シリーズで著名な竹内久米司博士もその人たちです。
新谷博士ははっきり「すべての薬は基本的に毒なんだといってしまったほうがいいと思います。」と話しています。西洋医学の薬はほとんどが合成化学物質なんですから。
先日、竹内博士にお会いしたとき、ボクに「ホントは、まわりの抵抗がかなり強いんですよ。」とおっしゃっていました。まわりとはいったい誰なのでしょうか?

 ボクは水の都と呼ばれていたころの美しい三島で生まれ育ち、韮高を卒業してから東京で約20年生活。15年前に信州・安曇野にアトリエを建てて、自然の中の質素な暮らしを楽しんでいます。最近は『アート・自然・健康』をキーワードにしながらCG作品の制作をしたり、元・毒物生態学者として若い医師らとともに、「ほんとうの健康」を手に入れるにはどうしたら良いかを議論・研究したり、セミナーを開いたりしています。質素な生活を堪能できるくらいの経済と健康、そして何よりも家族や良き友人がいれば、楽しく幸せな人生を送ることができると、近ごろしみじみ感じます。『金の脈より健康の脈。さらに人の脈』そんなところでしょうか。
新しい年に、皆さんと良いご縁を持って共に健康で生きていけたら素敵でしょうね。このメルマガがそんなきっかけになればと心から願っています。

北山敏 Vin Kitayama 経歴
1993年に安曇野市穂高に移住。手すき和紙を使ったCG(コンピュータグラフィックス)
作品を中心に、ガラスとセラミック作品を制作している。妻早苗は現在、長野県議会
議員。
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1949年、静岡県三島市生まれ。自然の中で、理科と絵がすきな子ども時代を過ごす。
油絵を芹沢晋吾氏に師事。韮山高校卒業後、明星大学大学院で自然科学を学んだ。
学習院大学エコトキシコロジー研究所・主任研究員に就任する('79〜'87)。
毒物生態学の研究者としてミュンヘン国際環境会議などに出席。  
この間、国際的な現代美術家の高松次郎氏(東京芸大)に師事。さらにシルクスクリーン版画を岡部徳三氏(東京芸大)に師事する。同工房で横尾忠則の手すき和紙版画やビデオアートのナムジュン・パイク、建築家の磯崎新、菅井汲、アイオー、オノサト・トシノブらの版画の刷りに携わり、新しいアートを学ぶ。
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1984 アメリカのレオナルド誌に、作品の論文(芸術と科学)を発表する。
1985 銀座松屋に作品コーナーができる。(〜1995)
1997 NECマルチメディアアート大賞で大賞を受賞。 
    (4年連続 '96 審査員特別賞 '99 グラフィックス賞 2000 技能賞を受賞)
1998 CG作品が新東京国際空港など全国の33空港に展示される。(NEC主催)
1999 信濃毎日新聞「こどものひろばウイッキー」の挿し絵を担当(〜2002)。
2000 アトリエ美術館 ビンサンチを安曇野市穂高に開設する。
2000 美濃和紙の里会館(美濃市主催、エプソン協賛)とミュー自然美術館で個展。
2000 NAGANO DG WAVEで『ビンサンチ美術館展』をエプソンが主催する。
2001 中学校美術・教科書副読本の「コンピュータでの表現」に作品が掲載される。
2002 小学校総合学習で制作したCGが河口洋一郎賞(東大大学院教授)を受賞。
2003 NPO法人KAEDE-自然と遊ぼうCGアート-を設立、理事長を務める。
2004 アトリエ美術館 ビンサンチ内に「森のアトリエ」を開設。
2005 春に開館した「箱根ラリック美術館」内にミニギャラリーができる。
2006 星野リゾートのリゾナーレ小淵沢(山梨)内に作品コーナーができる。
2006 毒物生態学者として液体「Maximol」で妻や友人知人を次々と健康に導く。
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・その他の主な展覧会: 東京ビエンナーレ('79 東京都美術館),クラコウ国際版画ビエンナーレ('78,84 ポーランド),イヴィサ国際版画ビエンナーレ('82,84 スペイン), リュブリアーナ国際版画ビエンナーレ('85 ユーゴスラビア),ブラジル国際グラフィックアートビエンナーレ('85 ),浜松市美術館版画大賞展('83 奨励賞, '86 SBS静岡放送賞),ベルリン 国際版画トリエンナーレ('87 ),現代の版画-抽象と幻想-展('87浜松市 美術館),オムニ・アートコンテスト('88旺文社佳作賞, 有楽町西武),ブルガリア国際 グラフィックアートビエンナーレ('89 )等。